低空飛行

気負わず背伸びせず、アウトプットの練習をします。

蝙蝠という生き物

蝙蝠ってよく考えたら変だな……

COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2の大元の宿主はコウモリだったのでは、ということで最近ちらほら話題になりますが、ふと、コウモリってよく考えたら変わった生き物だな……と改めて気付き、俄かに気になる存在になってきたので、今回は興味の赴くまま、コウモリについて書きたいと思います。

 

軽く調べた

方法:適当にネットで検索。

 

進化分類学的位置づけ

コウモリの特徴と言えば何といっても哺乳類唯一のはばたき飛行能力(モモンガやムササビは滑空であって自由に空を舞うことはできない)と、エコーロケーション(反響定位)と呼ばれる超音波の跳ね返りを利用した位置把握能力です。トリッキーな能力を2つも有していてかなり変わり者のコウモリですが、じゃあ分類学的には一体何の仲間なのか。正直真剣に考えたことがありませんでしたし、私は勝手にネズミの仲間だと思っていましたが、どうやら全然違うようです。というか実際はまだはっきりとはわかっていないらしく、わかっている範囲で言うと一番近いのはウマだということです。

え、馬……? かなり驚きなんですが。

 

生態

コウモリはさまざまな環境に適応して世界中に生息しており、その種類は980種以上にものぼるようです。大別すると、体が大きくて主に野菜や果実を食べる「オオコウモリ」と、体の小さな「ココウモリ」に分けられます。我々の最も身近にいるのはココウモリのうちの「アブラコウモリ」というやつです。

アブラコウモリは非常に小型な可愛らしいコウモリです。アーバンライフに適応しているらしく、基本的に人が住んでいる市街地を中心に生息しています(そういえば実家の近くでは夕方になるとその辺を舞っているのが観察できました)。主に蚊や蛾などの羽虫を食べており、その点人間にとっては結構ありがたい奴ですが、家屋の隙間に住み着いて、糞害などで害獣扱いされる場合もあるとのこと。日本のアブラコウモリは秋に交尾をして、冬は雌の生殖器官に精子を蓄えたまま冬眠し、春に受精して夏に出産をするというライフサイクル。幼獣は1か月程度で離乳して巣立ち、満1歳から出産。寿命は雄で3年、雌で5年程。

他にも世界には、動物の血を吸う種や魚を食べる種などもおり、生息域も森林から洞窟まで幅広いことから、コウモリという種全体の環境適応能力の高さがうかがえます。

 

ペットとして

その辺にいるコウモリを一般人が捕獲することは鳥獣保護法で禁止されており、基本的に駄目です。ペットとしてはオオコウモリの一種である「フルーツコウモリ」と呼ばれる種のコウモリを飼うことができます。彼らは文字通りフルーツを食べ、それなりに賢くて人に懐くみたいです。YouTubeで適当な動画をいくつか見ましたが結構可愛いです(飼いませんが)。

 

病原体キャリアとして

今まさに気になるのは、野生のコウモリがウイルスなどの病原体のキャリアとして今後また人類に脅威を与える存在になるのではないかということでしょう。

米カリフォルニア大学バークレー校の研究チームによる最近の報告では、コウモリ由来の人獣共通感染症の原因ウイルスが発生するメカニズムについて示唆しています。曰く、コウモリは強い免疫応答システムを持っていて、ウイルス側がそれに順応する形で進化をし、それが最終的にヒトなどの二次宿主に感染することで、結果的に増殖が速く感染力の高いウイルスによるパンデミックが引き起こされるとのこと。

野生のコウモリは洞窟内など様々な環境に生息しており、飛行能力を有することから行動範囲も広く、おそらく近年の環境破壊の影響で人間社会との生息域の接近などもあり、ますます病原体キャリアとしてはやっかいな動物なのであろうと思われます。

コウモリに限らずですが、今後人類が感染症や環境問題と付き合っていく上で考えなければならない大きな問題です。

 

俄然興味が湧いた

軽く調べた結果、益々コウモリという存在に対して興味が湧いてきました。今住んでいるところの近所ではあまりアブラコウモリを見かけないのですが、もしかすると自分が気にしていなかっただけかもしれません。大人になるとそういった細やかな注意が行き届かなくなります。今度から注意して見てみたいと思います。

それと、別にコウモリに限らず世界には面白い生き物に溢れていることに気付きました。地球は多様性の宝庫です。素晴らしい。動物園に行きたくなりました。是非落ち着いた暁には。

 

参考文献